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ノー・エスケープ 自由への国境

今、全世界が注目する“砂漠の国境”で繰り広げられる極限のサバイバル・エンタテインメント!

5月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー<br>(c)2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
5月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
(c)2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
ノー・エスケープ 自由への国境

監督:ホナス・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』共同脚本)
プロデューサー:アルフォンソ・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』監督)
脚本:ホナス・キュアロン、マテオ・ガルシア
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル(『バベル』)ジェフリー・ディーン・モーガン(「ウォーキング・デッド」シリーズ)

原題:DESIERTO/2015年/メキシコ=フランス/88分/ヴィスタサイズ/5.1chサラウンド/字幕翻訳:松浦美奈 
サウンドトラック盤:ランブリング・レコーズ 配給:アスミック・エース

作品概要

アルフォンソ・キュアロン製作×ホナス・キュアロン監督が放つ、『ゼロ・グラビティ』の原点!
今、全世界が注目する“砂漠の国境”で繰り広げられる極限のサバイバル・エンタテインメント!

<第89回アカデミー賞外国語映画賞 メキシコ代表>
<第40回トロント国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞>


製作プロデューサーのアルフォンソ・キュアロンが、息子ホナス・キュアロンの脚本に瞠目し「とても面白いコンセプトだ。私もこんな映画を作りたい」と告げて作られたのが、第86回アカデミー賞(R)7部門を受賞した『ゼロ・グラビティ』。
本作『ノー・エスケープ 自由への国境』は、傑作『ゼロ・グラビティ』の原点といえる作品です。
メキシコ=アメリカ間の移民問題にいち早く目をつけ、構想8年をかけて完成した本作。
奇しくもアメリカではトランプ政権が発足し、メキシコとの国境にいつ壁が作られるのか全世界から注目されています。
逃げ場の無い砂漠という空間で繰り広げられる衝撃の連続に、一瞬たりとも目が離せないソリッド・シチュエーション&サバイバル・エンタテインメント!“自由の国”アメリカへ、危険を冒してまで向かう理由とは?
まさにこの瞬間、どこかで起きているかもしれない驚愕の“事件”。
思わず息をするのも忘れてしまう緊迫の88分間です。

記者の見どころ

本作『ノー・エスケープ自由への国境』は、『ゼロ・グラビティ』のスタッフが準備に7年もの月日を費やしたサバイバル・スリラーだ。メキシコからアメリカへの不正入国というタイムリーすぎる題材を、圧倒的なリアルティで描ききった。

本作の監督・脚本・製作・編集を務めたホナス・キュアロンは、『ゼロ・グラビティ』の脚本を書く以前から本作の準備に取り組んでいたという。移民に直接インタビューすることで練られたストーリーはまさにノンストップの88分で、最初から最後まで緊張感の途切れない作品だ。作品中盤で襲撃者の姿があらわになってからは、おいかけっこのような逃走劇が展開し、逃げ場のない砂漠で緊張感あるサバイバルが繰り広げられる。

海に囲まれた日本では想像もできない、不法移民問題。退役軍人らが武装し自警団として国境を守っているという現状を踏まえても、本作は「今起きているかもしれない」問題を描いたと言える。トランプ米大統領が「アメリカとメキシコの間に巨大な壁を作る」と大統領令を発令した今だからこそ見るべき、そんなタイムリーな作品にも仕上がっている。

硬派な社会ドラマでもあり、テンポのいいサバイバル・スリラーでもある本作。第89回アカデミー賞外国語映画賞メキシコ代表にふさわしい、今のメキシコを鋭く切り取った作品だ。全て自然光で撮影されたという美しい映像が写すのは、希望か、それとも絶望か。

Text by EISUKE