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Cute Movies

デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2

監督:ロブ・ゾンビ

史上最悪の凶暴ファミリー勢揃い これが噂のファイアフライ一家だ!
10月27日までシアターN渋谷にて限定レイトショー公開中!
配給ソニー・ピクチャーズ
ファイアフライ一家の父キャプテン・スポルディングなのだ。こわッ!
悪魔の申し子。その名もロブ・ゾンビ監督!映画監督だけでなくハードロックみゅーじしゃんとしても名を馳せるカルト野郎なのだ!
【悪魔も呆れる映画史上最低最悪のヴァイオレンスムービー!】

アメリカの片田舎。ファイアフライ一家は猟奇的な殺人を繰り返し、人々から恐れられていた。

敬愛していた兄を一家に惨殺されたワイデル保安官は、憎むべきファイアフライ一家を殲滅するため武装警官隊を率い彼らのアジトを急襲する。
壮絶な銃撃戦が繰り広げられるが、凶暴なるファイアフライ一家の長男オーティスと妹ベイビーは辛くもその場を脱出。父であるキャプテン・スポルディングと合流し地獄の逃避行を続ける・・・。

この映画。全編これヴァイオレンスの疾走!とにかく呆れるばかりのヴァイオレンス。悪魔も閉口するヴァイオレンスムービーなのだ!
中でもファイアフライ一家が、モーテルに逃げ込み善良なる家族を拉致、監禁するシーンは凄まじい。楽しみながら無抵抗の人々をいたぶり、蔑む場面は思わず目を覆いたくなるほどだ。監督のロブ・ゾンビは圧倒的な暴力による支配をスクリーンに叩きつける。
この映画にルールもモラルも存在しない。あるのはただロブ・ゾンビという監督が放つ悪趣味で救いようのない「ヴァイオレンス」という映像言語だけだ。

エルム街で鉄の爪をふりかざす「フレディ」や、テキサスの田舎で肉面を被り、チェーン・ソーを手に暴れ回る「レザーフェイス」、そして13日の金曜日にホッケーマスクで顔面を覆う「ジェイソン」のほうがはるかに可愛いと思えるほど、本作品に登場するファイアフライ一家は品性下劣にして最低最悪だ。

「小さな恋のメロディ」「キリング・フィールド」「炎のランナー」で知られるイギリスの名プロデューサー、デイビッド・パットナムは「今、カメラを取り上げたい監督がいる。それはブライアン・デ・パルマだ!」と80年代に迷言を吐いたが、茶柱達蔵も断言する「「今、カメラを取り上げたい監督がいる。それはロブ・ゾンビだ!」
茶柱に二言はない。
病んでいるのはロブ・ゾンビなのか? アメリカという国なのか? いずれにせよ苦悩し、心身共に蝕まれていくアメリカの「今」の姿が見えてくる作品でもある。

・・・クリーチャーやモンスターなどより生身の人間が一番怖い・・・
text by...  茶柱達蔵

2006/10/05