突然の事故死で夫を亡くした妻、カイル（ジョディ・フォスター）は、6歳になる娘ジュリア（マーリーン・ローストン）と、故郷アメリカへ帰るため、飛行機に乗る。
その飛行機こそ、彼女本人が設計にかかわった航空機E-474。今までにない最新型ハイテク重層ジャンボジェットだった。

夫の死後6日間ずっと張り詰めていた心の緊張がとけて、眠ってしまったカイル。目が覚めてみると、隣にいるはずの娘がいない！？

巨大な密室、飛行機。しかも地上11000メートルの上空で子供がいなくなるなんてことはありえない。でもいない。
旅客機の設備を知り尽くしているカイルは、機長に直接捜索を依頼するが、調査後の機長からは「娘さんの搭乗記録はない」との返事が・・・

子供が迷子になったときの気持ち、よーくわかります。私も何度経験したことか。
ああいうときの母親って、我を忘れたりしちゃうんですよね。
しかしこのカイルさんのパニック状態は普通ではありません。機内をダッシュで走り回るわ天井を突き破るわ・・・
もちろん、それ以上の考えられないあらゆることをやってのけてしまいます。
それなのにまだ娘は見つからない。いったいどこへ行ったのか。この事件の真相は？

搭乗してから着陸するまで、息をつかせないストーリー展開。空の上で繰り広げられる、たった数時間のドラマ。ドキドキハラハラの連続です。

映画の途中、観ている私まで「この人狂ってるんじゃ？」って思ってしまうくらいのすごい母親カイルの活躍、見逃す手はありませんよ！

text by...  たるぴ

2006/01/11