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幻の“河内そうめん”知って

鍵屋資料館で記録写真や道具を展示 28日まで

2016/03/04

枚方市立枚方宿鍵屋資料館(枚方市堤町10-27)で、かつて枚方市東部で盛んに作られた「河内そうめん」を紹介する企画展を開催している。河内そうめんは農閑期の副業として江戸時代から伝わり、品質の高さから京都の料亭でも重宝された。枚方市を代表する伝統産業として栄えたが生産農家はすでに廃業し、現在は地元で米穀店を営む夫婦1組が継承に取り組んでいる。希少価値から「幻のそうめん」と言われている。
今回の展示では、そうめん作りが盛んだった頃の写真やそうめん作りに関わる道具・文書などを展示。3月28日(月)まで。開館時間は午前9時30分~午後5時。受付は4時30分まで(最終日は午後4時まで)。火曜休館。大人200円、小中学生100円。


★河内そうめんの材料は小麦粉と塩水のみで、11月~3月の厳しい寒さの中、ほとんどが手作業で作られ完成までに丸2日かかる。天候や湿度で出来栄えが大きく変わるため、経験に基づく高度な技術が要求される。
★河内そうめんは、津田村(現在の津田地区)の山下政右衛門が江戸時代、大和三輪から製麺技術を持ち帰ったのが元とされ、その子孫・政太(まさた)は明治初め、原料となる小麦をひく水車を立てたり組合を作って品質を高めたりと発展に尽くした。JR津田駅近くには政太の功績を讃える石碑が立つ。
★生産農家は昭和初期には津田・穂谷地区で70軒~80軒あったが、戦後は専業農家の減少とともに後継者が徐々にいなくなり、平成24年には最後の1軒が廃業。現在は、河内そうめんを販売で扱っていた米穀店を営む夫婦1組が継承に取り組む。
★企画展では、枚方に住み河内地域の郷土風俗や人々の生活を撮影した写真家・田中幸太郎(1901-1995)の「枚方風土記」シリーズから、昭和30年代の穂谷のそうめん作りを記録した4点を展示している。また、山下政太ら河内そうめん製造者たちが販路拡大や品質向上を目指し結成した組合に関する文書(明治~大正)のほか、麺のくっつきをさばく箸や乾燥した麺を切り揃える小割り包丁など、近年まで実際に使用されていた道具5点を農家から借りて展示している。担当者は「河内そうめんは、手作りならではのコシと白さで市民にも愛された。歴史や生産者の思いに触れてほしい」と話す。
★展示期間中の3月13日(日)には、同資料館2階で、「河内そうめん」をにゅうめんとして限定50食(1食200円)で提供する。当日は同資料館周辺で枚方宿くらわんか五六市が開催され、多くの人出が予想される。
<お問い合わせ> 枚方市立枚方宿鍵屋資料館 TEL/FAX: 072-843-5128
URL:http://kagiya.hirakata-kanko.org/

詳しくは 北大阪商工会議所 まいぷれ事務局まで
電話 072-841-0104
mypl@kitaosaka-cci.go.jp

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