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まちのがんばり屋さん

いつも明るく元気な女性!北京のママ!!

お店には我が子以上の愛情を注いでいます。

2010/10/29

みなさ~ん! こんにちは!! コッチモです。
久しぶりにコッチモが取材しました。
今回のまちのがんばり屋さんの主人公は・・・ジャジャーン!
テレビにも何度か出演の宮之阪商店街にある「餃子の北京」のママです!!
とても明るく、楽しいママさん!
さあどんな話が飛び出してくるのでしょうね。

「酢豚を食べたい!」

北京のママ 吉田玲子さん
北京のママ 吉田玲子さん
―お店を始められたきっかけは何ですか?
 
主人が「酢豚を食べたい!」ということで、元々サラリーマンだったんですけど、中華料理のお店の方に調理方法を教えていただいて、それから「北京」という中華料理屋を開きました。
 
主人は今は、歌好きが講じて、「プリン」という大和町にあるカラオケ屋さんを営業しています。朝は餃子の仕込みをし、それから「プリン」に行きます。
お店は33年ほど営業していますが、22年前から私の妹がこの近くに自社ビルを持っていて、そちらで「お取り寄せ」餃子の全国発送もしています。
「dancyu」という雑誌の復刻版「餃子万歳」に掲載されています!<br>
「dancyu」という雑誌の復刻版「餃子万歳」に掲載されています!
店長の木野田剛さん
店長の木野田剛さん
―店長さんはどういう人ですか?
 
高校1年生の時にアルバイトにきてくれてたんです。そしてマツダに就職したんですけど、店長のお母さんがこのお店に惚れ込んでくれまして、「あんたはサラリーマンよりかはこっちの方が向いてる。」ということで、こちらに就職したんです。
アルバイトの面接に来た時も、当時は学ランも長いのが流行っていたんですけど、私だったら、そんなのを着てきたっていうだけで、絶対ペケですし、従業員も当時はたくさんいるからって怒ったんですけど、主人が「自分の若い時にそっくりだから雇ってくれっ! この子は見所あるっ!」と言って、後にも先にもうちの主人が面接したのはこの子だけなんです何かインスピレーションを感じたんでしょうね。
それで雇うことになりましたが、店長は真面目だったんです。
学校も幼稚園から高校まで無遅刻無欠席!今でもですよ!!
店長のお母さんはもう亡くなられましたが、ガンで入院しておられた時、毎日市民病院にお店が終わってからお見舞いに行って、足さすったりして看病したりして、とてもやさしい子です。
当時からアルバイトの子に指導してくれたりしてくれて頼りにしていました。ですから息子以上の息子ですね。自分の息子より息子ですよ。
うちの子が3つ年下なので店長が長男で、うちの子が次男なんです!
店内には色んな人のサイン入り色紙が飾られています。
店内には色んな人のサイン入り色紙が飾られています。
―餃子の開発はされてたんですか?

そりゃもうしてますよ。最初は肉餃子だけだったんですよ。
お店の前に中華の大型チェーン店ができたんですよ。
当時は「絶対負けられへん」と思ってがんばっていると、お客さんが応援してくれたんですよ。
お客さんが「がんばりや!」 「私らがこんなに来てるのだから絶対に潰れることはない!」と励まし協力して下さってありがたかったです。
それから、主人が「これだけじゃいけないな。」と、なにか工夫をしようということでうちの常連のお客さんたちと、いろいろ試行錯誤をしました。例えばタコを入れたり、イカを入れたり、エビを入れたり、タケノコとかこんにゃくとかヘルシーな感じで具を入れたりして試しました。
エキスが効いてインパクトがあるのはどれかということ店が終わった後、お客さんと一緒に考えました。
それで選んだのがタコとエビです。そして海王餃子なんです!
うちの主人がエビが好きで、特別な皮を麺屋さんに作ってもらって海王餃子ができたんです。
当時はそういう餃子があまりなかったもので、それが邪道だとも言われましたが、年月とともに創作のいろいろな餃子が出てきて、今ではもっといろいろな餃子がでてきましたよね。
手羽先餃子とかもしようって私は言うんですけど、「それはいやや。」とか言って主人がしないっていうんです。これ以上やったら邪道なんですって。
姪の千恵子さん(手前)
姪の千恵子さん(手前)
―その他にお客様と開発されたメニューはありますか?

ポンコツラーメンっていってパイタンスープのラーメンがあるんですけどこれもお客さんと一緒に考えたんですよ。
鶏のスープにトンコツスープをちょっと混ぜてあっさりな感じでやってみようかということになり、完成しました。
名前は当時の若い子が、ポンコツ車みたいにガタガタしながら作っていて、その子が命名しました。
―材料にもかなりこだわっておられるようですが、餃子のタレはそのまま飲めるくらいおいしいですよね。

いいこと言ってくれました!それを忘れてました。
うちの主人は「うちの餃子のタレはたっぷりとつけて飲めるぐらいのタレでないといかん。」と言ってます。ですから薄さといい、濃さといい、うまいことマッチしないといけないんですよ。そこにこだわってるんです。

―タレって、たっぷりつけたくなるんですよね。でもつけすぎると濃くて食べられなくなるんですよ。でもここのは違いますね。

ちょうどいいでしょう?
タレは大事ですよ、絶対大事。
タレに使う醤油も九州から取り寄せた醤油です。

―すごいですね。

面白い話がありまして、元々は私のところも普通の醤油を使ってたんですよ。
ですけど絶対おいしいからって突然飛び込みで勧められまして、うちの主人がパッと変えたんですよ。
醤油を変えて味を作って、今のタレがあるんです。
そのお店は親の代が醤油屋で、今はスープを卸すスープ屋になってるんですよ。ですが今でも九州から送ってきてくれるんです。
海王餃子
海王餃子
ーママさんは楽しそうにお店に出られてますね。

みんなに言わせたらストレス発散してるっていう感じです。
最初は主人と二人でしてたんですよ。
それからうちの妹たちが手伝ってくれて、だんだんアルバイトさんも増えて、
本当に楽しくこの30数年間過ごさせてもらってます。

ーお店の方たちにいつも言われていることがあるようですが。

「気抜いたらあかんで」ってそれだけ言ってますね。
他にどんな厳しいことを言っても忘れますから。

「絶対気抜いたらいかん」ってだけは言います。
お客様は気を抜くと分かりますからね。
お店を我が子以上に愛し、全力投球でお店を切り盛りしている吉田さん。
お店の人たちには、厳しい態度で接せられているようですが、その反面愛情たっぷりママさん!
脱帽です。 北京さんの餃子にはお客様と一緒にアイデアを出し、ご主人のGO!サインで前進する物語があったのですね。
みなさん、北京さんのお店にぜひいってみて下さい! 威勢のいい声で「いらっしゃい!!」といってもらえますよ! そのあとに食べる餃子は最高!!です。


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