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あふれる魅力再発見

枚方八景のひとつ、「樟葉宮跡の杜(もり)」を訪ねて

~不思議なパワーがもらえそうなスポット~

2010/11/27

今回のあふれる魅力再発見は、「樟葉宮跡」をご紹介します。

名前は知っていても、意外と行ったことがない「樟葉宮跡」。古(いにしえ)の神秘にあふれ、不思議なパワーがもらえそうな?スポットでしたよ!

京阪電車「樟葉駅」から北東へ歩いて30分ほど、住宅街の先に「交野天神社」があります。本殿の脇から原生林の中を50mほど進みますと、祭神は万物生成化育を司る高龗神(たかおかみ)と継体天皇が合祀されている「貴船神社」があります。その周辺の小高い丘が、507年に26代継体天皇が即位したと伝わる「樟葉宮跡」であります。
「樟葉宮跡」
「樟葉宮跡」
『日本書紀』によれば、506年に25代武烈天皇が後継者を定めず崩御したため、大連(おおむらじ)大伴金村(おおとものかなむら)らによって越前の三国(福井県)から、応神天皇5世の孫 男大迹王(おおどのおう)を迎え、ヤマト王権に推挙しこの地 河内樟葉宮で26代継体天皇として58歳で即位したという。
 
樟葉に最初の宮を置いたのは、淀川、木津川、桂川の三川合流点で、三大河川を支配する絶好の場所で、豪族間の政権闘争を有利に進めるためと考えられる。
「交野天神社」
「交野天神社」
その後、継体天皇は5年後に山背国筒城宮(やましろのくにつつきのみや:現京田辺市付近)、12年後に弟国宮(おとくにのみや:現長岡京市付近)に移り、大和国に都を定めることができたのは20年後のこととされる。
それは、天皇家(実態はヤマト王権)内部もしくは九州北部の地域国家との大王位をめぐる混乱があり、掌握できていなかったことを示唆している。ただし、この樟葉宮以降の都の移転は『日本書紀』には記載されているが、『古事記』には記載されていないことから、樟葉宮から山城国などを経由せず、直接大和国に入ったのではないかとする説もある。
  
死去年に関しても、『古事記』では継体天皇の没年を527年としており、そうであれば大和国に都を立てた翌年に死去したことになる。『古事記』では没年齢は約40歳だが、『日本書紀』に従うと約80歳の長寿であった。継体天皇の時代までは神話と実話が混在し、逆にいろいろな想像を掻き立てさせてくれる史跡でもある。

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交野天神社付近一帯の原生林は「樟葉宮跡の杜(もり)」として、枚方八景の一つにも選ばれています。
枚方八景とは、昭和59年10月1日に市制35周年を記念して、枚方市が「ふるさと枚方」らしい風景を将来に伝承していくことを目的に市民から候補地を募集し「淀川の四季」「牧野の桜」「山田池の月」「国見山の展望」「百済寺跡の松風」「万年寺山の緑陰」「香里団地の並木」とともに選定されました。貴船神社を含む交野天神社の境内を「継体天皇樟葉宮跡伝承地」として大阪府の史跡にも指定されています。   (出典:Wikipediaフリー百科事典、枚方市ホームページ)
 
そんな歴史ある神社とは・・・。 
これは、実際に登ってみなくては!!
 
  ↓ ↓ ↓
住宅街を通り過ぎると、鳥居が現れます。 
  
「枚方八景」の立派な看板がありました。
 
 
参道をしばらく進んでいくと、「交野天神社」の本殿に到着。
  
本殿の右手脇道から原生林へ入っていきます。
 
※昼間でも薄暗く、神秘的な感じ!
  
50mほど行くと、最終の石段を発見。
 
緊張しながら1歩1歩のぼると・・・
  
遂に、「貴船神社」に到着です!
  
※塀で囲まれて、中がよくわからなかったので、隙間からカメラのレンズを覗かせ、パチリ!!

 
 
いかがでしたか?
貴船神社までの、“お参り実況”、楽しんでいただけましたでしょうか。
 
※実際訪れてみると、1500年以上もの歴史の重みが肌で感じられ、心地いい高揚感に身を包まれました。

  ▽    ▽    ▽    ▽    ▽    ▽  

樟葉駅から「樟葉宮」に向かう途中にある「樟葉宮表参道商店街」(26店加盟)があります。
継体天皇即位1500年(2007年)を機に、樟葉新町商店街から「樟葉宮表参道商店街」に名前も変え、節目を生かした街づくりに取組んでいます。
  
継体天皇の長寿(82歳)にあやかっての健康をテーマとした品揃えや、越前の三国(福井県)から迎えられた事に因んで、福井の産品(鯖寿司、大豆を使った豆腐や米を使ったパンなど)を扱い、福井県との連携を核の一つに据えているとのこと。
また活性化策には、継体天皇が樟葉宮の次に築いた遷都跡(京都府京田辺)にキャンパスを構える同志社大学生と連携し、政策提言やアイデアを取り入れるなど、歴史を活かした活性化を進めている商店街です!
  
また、2010年から「楠葉まちづくり協議会」や「NPO法人 くずは地域コミュニティ」の協力を得て、10月の交野天神社秋祭りの日には、空き店舗や広場を利用した手づくりの店が50店舗以上出店した第1回「樟葉宮みっけ市」も開催されてました。



12月19日(日)には第2回が開催されるらしいですよ!
 
皆さんもぜひぜひ見に行ってください。
 
※詳しくはこちら⇒ 『樟葉宮みっけ市ブログ』 
取材・編集ご協力: 青木二郎様(枚方市立地域活性化支援センター)
取材ご協力:交野天神社様・貴船神社様(樟葉宮跡の杜)、樟葉宮表参道商店街様
 
 皆様ご協力、本当にありがとうございました。                  by チャリンコ T