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枚方の地域情報サイト「まいぷれ」枚方市

あふれる魅力再発見

枚方八景と周辺の探訪・お店ご紹介(その7)

七景「万年寺山の緑陰」

2012/03/23

「枚方八景」は、枚方市が昭和59年(1984年)10月1日の市制35周年を記念して、「ふるさと枚方」の風景にふさわしい場所を公募し、市民投票と選定委員会により8か所が選定された。(「枚方八景マップ」参照)
市民の誇りとなる素晴らしい景観を広く知ってもらい、保全して子孫に伝承していこうと言う目的で「淀川の四季」「樟葉宮跡の杜」「牧野の桜」「山田池の月」「国見山の展望」「百済寺跡の松風」「万年寺山の緑陰」「香里団地の並木」の8か所が定められた。

「枚方八景」について、一景から八景まで順次ご紹介します。枚方市 文化観光課から取材や資料提供などのご協力を頂き、周辺の探訪やグルメ・お土産屋さんなどもご紹介します。
枚方八景マップ
枚方八景マップ

「万年寺山の緑陰」(まんねんじやまのりょくいん)

(万年寺山の緑陰)
(万年寺山の緑陰)
淀川沿いに細長くのびる旧枚方宿のまちなみを眼下に見下ろし、こんもりと緑に包まれて突き出た丘が万年寺山で、摂津・丹波の山々や、豊かな淀川を一望に見渡せる風光明媚なこの丘は、京阪二都のちょうど中間にあり、数々の歴史の舞台となってきた。この丘の上の意賀美神社(おかみじんじゃ)境内には、古墳時代前期に築かれた万年寺山古墳があり、青銅境が8面出土している。寺の縁起では、推古天皇の時代、高麗の僧・恵灌が、この地の風景の勝れているのを愛で、眺めが唐の林岸江に似ているとして、草庵を営んだのが万年寺の始まりである。夕暮れを告げる晩鐘は人々に親しまれてきたが、明治の神仏分離により廃寺となり、仏像等は三矢の浄念寺に移された。いまも参道の石段横に、「長松山萬年寺」と刻んだ石柱や石塔が苔むしており、往時を偲ばせてくれる。境内に植えられた多くの紅白梅が大きくなり、近年では観梅の名所になっている。梅林の西には豊臣秀吉の御茶屋御殿跡があり、展望広場として整備され、眺望は素晴らしい。
(京阪電車「枚方市駅」より、南西方向へ徒歩約15分)
(万年寺山への石段)
(万年寺山への石段)
(淀川を望む展望広場)
(淀川を望む展望広場)

「意賀美神社」(おかみじんじゃ)

(意賀美神社境内)
(意賀美神社境内)
現在の意賀美神社のある丘陵は「万年寺山」と呼ばれ、江戸時代まで真言宗万年寺とその鎮守社の牛頭天王社が鎮座していたが、明治初年に万年寺は廃寺となった。牛頭天王社は須賀神社と改称され、さらに1909年(明治42年)に須賀神社が伊加賀字宮山(いかがあざみややま)にあった意賀美神社と合祀して、万年寺山の現在地に遷座した。1934年(昭和9年)の室戸台風で倒壊し、再建されたのが現在の社殿である。また境内の梅林は、梅の名所として知られている。
(意賀美神社の梅林)
(意賀美神社の梅林)

「御茶屋御殿跡」(おちゃやごてんあと) 

(御茶屋御殿跡)
(御茶屋御殿跡)
京と大坂間を結ぶ交通の大動脈であつた淀川と京街道を見下ろすこの地に豊臣秀吉が寵愛した家臣の枚方城主本多内膳正政康(ほんだないぜんのかみまさやす)の娘「乙御前」を住まわせたと伝承される「御茶屋御殿跡」がある。
(御茶屋御殿跡展望広場)
(御茶屋御殿跡展望広場)
1679年(延宝7年)に出版された『河内名所鑑(かわちめいしょかがみ)』の挿絵には、3棟からなる立派な御殿の様子が描かれている。江戸時代には、大名の休泊として使用されていたが、1679年(延宝7年)枚方宿大火の際に焼失。現在は、淀川を望む展望広場として整備されている。

「枚方宿くらわんか五六市」

(「枚方宿くらわんか五六市」風景)
(「枚方宿くらわんか五六市」風景)
江戸時代、東海道は京都から大阪まで延長され枚方は、東海道56番目の宿場町で、淀川を三十石船に乗って枚方宿にやってくる客に「餅くらわんか、酒くらわんか」と酒肴を茶碗で売る「くらわんか船」が名物であった。この歴史にあやかって旧京街道沿いの枚方宿地区では、5年前の2007年3月から毎月第二日曜日の10時~16時まで「枚方宿くらわんか五六市」を開催している。
(空地での出店風景)
(空地での出店風景)
手づくり・エコロジー・フェアトレードにこだわり、体に優しい食事・美味しいスイーツなどフードのお店が約180店集まり、街道を歩きながら楽しめる青空市で、大変な賑わいとなっている。また、ご当地グルメとして、枚方のうどんや味噌を使った「味噌焼きうどん」なども出店されている。
(広場でのイベント)
(広場でのイベント)
(ご当地グルメ「味噌焼きうどん」)
(ご当地グルメ「味噌焼きうどん」)

「マルシェひらかた」

毎月1回 枚方市役所や岡東中央公園周辺で、枚方市内で採れた新鮮な野菜や果実、こだわり商品などを一同に販売する「マルシェひらかた」が開催されている。地産地消を進めるとともに、市内で頑張っているお店をPRして、市内産業の活性化につなげようと枚方市と各産業の関係団体とが協力して取り組んでいる。 
(毎月のマルシェひらかた会場風景)
(毎月のマルシェひらかた会場風景)

また、平成23年10月22日には、岡東中央公園および枚方市役所別館前を会場に枚方市『産業振興基本条例』制定1周年を記念し、「産業いきいきフェスタ」(第11回マルシェ・ひらかた)が開催された。市民の皆さんに枚方市の産業に親しんでいただき、枚方地域の活性化につながる機会の創出の場として、枚方市の農業、商業、工業、観光といったこれまでの産業の枠組みを超えた連携で、新たな時代に対応した産業の振興を目指して開催。枚方を代表する企業・銘店・農家など58店が出店、10時のオープン時より客足が途切れず完売するお店も続出するなど、約1万の来場者で賑わった。
(産業いきいきフェスタ会場全景)
(産業いきいきフェスタ会場全景)
(産業いきいきフェスタ会場風景)
(産業いきいきフェスタ会場風景)
(フードスライサーによるネギや鮭の切り身の実演)
(フードスライサーによるネギや鮭の切り身の実演)

周辺の探訪~お店ご紹介~

万年寺山周辺のお店を簡単にご紹介。
(万年寺山の緑陰散策の帰りに寄ってみてはいかがですか。)

枚方文化観光協会(観光情報/グッズ販売)

火のや 温(和風居食屋)

しゃぶしゃぶ・せいろ蒸し すあん(和/しゃぶしゃぶ)

酒坊 たこ柾(創作料理/居酒屋)

串かつ&ワイン totoya(串かつ/ワイン)
取材・編集ご協力: 枚方市 産業振興課様、文化観光課様、
             青木二郎様(枚方市立地域活性化支援センター)
皆様ご協力、本当にありがとうございました。           by チャリンコ T